夕方の海岸沿い潮風を当たりながらサイクリングするのは非常に気持ちが良いですが
せっかく海岸沿いに来たなら何かしないと勿体ないと思いました
普段は綺麗な貝殻があまり落ちていない海岸ですが…
あまり面白いものが落ちている海岸ではないですが、貝殻なんかを探してビーチコーミングをしてみようと思い、海岸を歩いてみました
普段から面白いものはあまり落ちていない海岸なので期待もせずフラフラとお散歩していると
海岸に一際目立つ貝殻が、、、
何もない海岸だからこそ目立っていたのでしょう
サイズもそこそこあり夕日に照らされて少し白っぽく光っていました
近づいて物を見てみると
二枚貝の貝殻でした!!
早速自宅で観察
すぐに写真撮影をして観察しました!
非常に大きな放射肋(ろく)が入っており肋の上に結節(けっせつ)と呼ばれているこぶ状の物が肋の上に乗っかています
ちなみに肋(ろく)とは赤線上の場所のことであり、いわゆる筋みたいなもののことです
貝を観察したり、種を特定する上ではとても重要なポイントなので、身近なところで貝を観察する機会があればまずはこういった構造があるかどうか観察してみてください!
この貝はなんだ?
収集して家に帰ってから気になるところと言えば
「それでこの貝は結局なんなんだ」
ここに行きつきますが貝の名前を調べるのはとても大変で技術も必要です
皆さんに見る目があれば現地で採取して容易に「○○貝だ!」となるかもしれませんが、そんなに簡単じゃないのが現実です
貝を調べるのは容易ではありませんがこういった図鑑を見て採取してきた貝の近い仲間を探してみるというのは大事な作業かもしれません
貝の図鑑は限られていますが海の貝を見るのであればこういった図鑑はおススメです!
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写真がとても鮮やかで種の特徴もしっかりと記載されているので初めて貝を調べてみる方にもおススメの一冊です!!
集めてみたい貝や美しい貝、生体を見てみたい貝などが詰まった一冊です
生き物を調べるうえで他にもレッドデータブックを使用してみるというのも一つの手です
皆さんが見つけた貝は実は希少な種類だったなんてこともあり得ますよ
「お住いの地域名 レッドデータブック」
このような形で検索するとWEB公開されているケースが多く、無料で閲覧できる精度の高い図鑑と思って頂いて間違いないと思います
レッドデータブックなども有効活用していきましょう!
調べた結果ハイガイだった
調べたところハイガイ Tegillarca granosa (Linnaeus)であることが分かりました!
このハイガイという種類は全国的に絶滅の危機に瀕しているケースが多く、どうやら瀬戸内海の一部で生息しているようですが干潟的な環境は最近見ないので絶滅の危機に瀕しているのもうなずけます
それに日本国内では縄文時代によく食べられており貝塚などの情報から生息が確認されていますが、現在はほとんど絶滅しているらしく、今回採取したハイガイについても化石状態である可能性が高いようです
どちらにしてもハイガイはハイガイですし化石なら化石でカッコイイ貝なので大切にしたいと思います
標本情報
標本番号:1001
Order:Arcida フネガイ目
Family:Arcidae フネガイ科
学名:Tegillarca granosa (Linnaeus)
和名:ハイガイ